ダイヤ財団新書30 介護するということ -家族介護の理想と現実- 2010.3発行

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本書は、財団法人 ダイヤ高齢社会研究財団が主催したシンポジウム(2009年11月20日開催)の講演録です。
日本は超高齢社会に至り、要介護高齢者はますます増加しており、その対策である介護保険制度は「介護の社会化」を目指してはいるものの、家族による介護の重要性や役割が減っているわけではありません。むしろ介護者自身の高齢化が進み、その負担感は高まっているといえるでしょう。
本書では、日米LTCI(介護保険)研究会が、2003年、2005年、2007年に東京都葛飾区と秋田県大館市で行った65歳以上の要介護高齢者とその家族介護者を対象としたパネル調査研究等に基づいて、家族介護者の支援という立場から「介護すること」の意味や要介護高齢者と介護する家族の「より良いあり方」について提言をしています。
序章として、東海大学の西村昌記先生から、今回の報告の背景や目的、構成について説明があり、次に第1章では、東洋大学の須田木綿子先生から「人はなぜ介護をするのか」というテーマで、「介護を引き受けた理由」に関するアンケート調査結果やその背景についてのインタビュー調査の結果から、様々で複雑な介護者の心理について報告がありました。
第2章では、青森県立保健大学の出雲祐二先生から「東京の介護と秋田の介護」というテーマで、両地域の介護を取り巻く環境や状況の違いや家族介護者の比較について報告がありました。
第3章では、東海大学の西村昌記先生から「介護を成就するということ」と題して、介護することが単に重荷であるのではなく、達成感や満足感をもたらすものとするために、どのような手法や意識を持つべきか、また第三者の支援のあり方はどうあるべきか、について実証的な報告がありました。
最後の第4章では、西村先生をコーディネイターとし、パネリストとしては須田先生と出雲先生に、神奈川県立福祉大学の太田禎司先生と当財団の瀧波順子研究員を加え、パネルディスカッション「介護するということ -家族介護の理想と現実」を実施しました。
家族介護者への支援というキーワードを中心に、現状の問題点の指摘とか、様々な切り口からの提言や示唆が多く出されました。また、被介護者の終末期ケアに関する専門職の教育が必要との提言もなされました。
ダイヤ財団新書30

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