ダイヤ財団新書28 『心のおしゃれ』でいきいき高齢社会を!-自分らしく生きるために- 2008.2発行

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本書は、財団法人 ダイヤ高齢社会研究財団が主催したシンポジウム(2007年9月19日開催)の講演録です。
このシンポジウムの中心テーマは、現代日本の少子高齢社会において高齢者が求められている自立と連帯であり、より具体的には健康で心豊かに生き生きと生活するための「心のおしゃれ」と「生きがい」です。
最初に、介護予防と生き生きとした街づくりを目指して、川崎市麻生区を中心に高齢者のファッションショーを企画・運営されている団体「麻生ハートフルフレンズ」の曽我惠美子代表から、この活動を始められた経緯や目的、そしてその成果を伺いました。
「オシャレは元気のみなもと」をキャッチフレーズとし、明るく生き生きとした街づくりの一環として、高齢者が地域活動に参加できる場を提供することで、仲間の輪を広げ、健康や生きがいづくりを応援しています。
さらに居場所が無くなったと感じたり、出かけることが億劫になった高齢者を、「おしゃれ」をする意識を与えてファッションショーへ引っ張り出して、居場所や生きがいを取り戻して生き生きとした生活を送れるように導いています。
また、世代間交流をも目的として、大学の先生や福祉系の学生にも「ファッションショー」に参加してもらい、若い世代と高齢者の交流の輪を広げ、多くの人から好評を得ました。
次に、筑波大学の名誉教授である井上勝也先生からは、生きがいとは何かについて、心理学や文学を通して語っていただきました。
高齢者が生きがいを求めるのは、4つの喪失つまり「心身の健康」「経済的な基盤」「生きる目的」「社会的な繋がり」を失うことに関係があると言われていますが、現代の高齢者は、定年退職当時は元気で社会的活動も活発なのでこのような喪失は無いようです。しかしながら、やはり75歳以降になれば自身も周囲もネガティブな見方が多くなって、自らの存在意義を否定しがちになり、その反動として「生きがい」を求めることが多くなります。
そのようにして求めた生きがいですが、井上先生は、その中にひそむ問題点についても指摘されています。高齢期に入って新たな活動を求めている人、生きがいに悩んでいる人には、大変貴重な気づきやヒントがこの記述の中にあると思いますので、是非ご一読頂ければ幸いです。
ダイヤ財団新書28

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