隠された歌は真実を告げる 第2巻 ”岩窟の聖母”はなぜ2つあるのか? ガブリエルの右手がすべてを明かす! レオナルドと錬金術 後篇

配信ストア
tanto
出版社
tanto
発行日
2011年7月31日
ページ数
79

626円(税込)

新しい視点による西洋宗教絵画解釈のご紹介

こんにちは、私は自称音楽・美術研究家の生江隆彦と申します。
本日は、西洋宗教絵画解釈の新しい視点・手法についてご案内いたします。

 新しい視点・手法とは、ヨーロッパの宗教画は音楽的構造を持って制作されているという点に着目して解釈を進めるという意味です。
 音楽的構造とは、下絵の方眼が譜線の代わりとなり登場人物の手足が音符をあらわすというものです。そこに隠された曲はキリスト教の賛歌の楽譜になっています。賛歌はおおむね絵のテーマにふさわしいものが選ばれています。
 わかりやすくいえば、賛歌を目に見える形にしたものです。
 
 この手法はビザンチン・イコンに始まり現代も続いていると私は考えています。おそらく秘儀として始められたので外に漏れることがなかったのでしょう。

 この宗教画の音楽的構造を読み解き、それが始まった事情を考察する中で、思わぬ副産物が得られました。その中の主要なものを本シリーズの第1巻~第4巻に載せてあります。いわばトピックスです。  
全体的な宗教画の音楽的構造の通史・概観は第5巻~第8巻にまとめました。

トピックスの第1巻~第3巻を簡単にご紹介します。

第1,2巻では、レオナルド・ダ・ヴィンチの心の奥底に深く隠されていたものが明らかに見えてきます。
「最後の晩餐」とルーブル版「岩窟の聖母」には、キリスト教宗教画の伝統に則った賛歌の楽譜がそれぞれ隠されています。普通の宗教画は賛歌の楽譜しかありませんが、この2点にはなんと錬金術の箴言を歌詞とする歌が、もう一曲隠されていました。

第1巻は、なぜレオナルドは錬金術の歌を隠しこんだのかという疑問を(半分くらい?)解き明かしたものです。あの大天才の心の奥底をすべて読み取れるはずもありませんので、半分くらいというのも言いすぎかもしれませんが(笑)、大きなヒントになったのは、レオナルドの蔵書メモにオウィディウスの変身物語を発見したことです。

第2巻は、レオナルド作のほぼ同じ構図の「岩窟の聖母」が2点ある謎を解いたものです。ひとつはルーブル美術館に、もうひとつはロンドン・ナショナル・ギャラリーにあります。
これはルネサンス美術史上の最も錯綜した難問と言われているようですね。しかし、絵に隠された楽譜を読み解くことによって、いとも簡単にこの謎は解けました(笑)。
両方の絵の中にたっぷりと証拠が残されています。ヒントは、ルーブル版には錬金術の歌の楽譜があるのに、ロンドン版にはない、というところです。

さて、第3巻はボッティチェルリの「春」と「ヴィーナス誕生」の謎・秘密の解明です。
この2作の意味と来歴については、ヴァ―ルブルクの1891年の博士論文「サンドロ・ボッティチェッリの《ウェヌスの誕生》と《春》」を嚆矢として、これまで数えきれないくらいの説が出
隠された歌は真実を告げる 第2巻 ”岩窟の聖母”はなぜ2つあるのか? ガブリエルの右手がすべてを明かす! レオナルドと錬金術 後篇

このストアについて